Piano-Roll recordings of Vladimir HOROWITZ

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ピアノロールとは「穴の開いた巻紙」の事である。19世紀後半から1930年代までが最盛期である。ピアニストが録音用の特別なピアノで演奏すると、ピアノに接続されている機械が、鍵盤のタッチに合わせて、ブランクな巻紙に黒のインクで印をつけながら巻かれて行く。その巻紙を基に職人がノミで紙に穴を開けて行く。

一旦完成すると、再生用ピアノ(Reproducing Piano)にセットすると、自動演奏する。これを演奏家本人に聞いてもらい、OKが出るまで穴の大きさ、位置を変えて作り直す。OKが出て完成である。複製をつくりそれが販売されたのである。

写真はDuo-Art製のピアノロールの最初の部分で、先端のフックは機械に引っ掛ける

ためのものである。ホロヴィッツのサインと写真がある。

ホロヴィッツは1926年と1928年ピアノロールに録音した。これらは現在、

再生用Reproducing Pianoによって再生され、CDなどで販売され、聞く事が出来る。

ホロヴィッツのピアノロール録音のディスコグラフィはこちら。また、ピアノロールを再生し販売されたLP,CD全てのジャケット写真は解説と共にChapter 2 に掲載されています

 

Piano-Rolls       Red and Blue Roll

Welte-Mignon社製のピアノロールには赤、青の2種類あり、それぞれ88鍵、80鍵盤のピアノに対応している。

Tacetから発売されたCDにあった写真である。

Reproduceing Piano-Duo Art

再生用ピアノには読み取り装置があり、それにロールをセットして自動演奏させる。これはDuo-Art製の装置であり、ソニーの創業者盛田氏所有の物である。LPで販売された。この写真はそこから持ってきた。

Recording Scene-Welte-Mignon

この写真はTacetから販売されたCDの資料に入っていたもので、1926年HorowitzがWelt-Mignonに録音した時の写真である。